闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~
誰かがそう叫んだ途端、教室は再びさっきの静けさに戻った。
私はキョロキョロとして、首を傾げた。
何なの?
優希の前に、少し化粧の濃い女の子が立った。
クラスでも目立つような綺麗な感じの子。
「こんなよそ者と喋るなんて、いい度胸じゃん 」
その彼女は流し目でこっちを睨んできた。
なんだコイツ。
「あんたさ、ウザイんだよね。 早く消えてくれない? それに、ルキアに付きまとうのもやめて 」
「別にそんなつもりじゃ…… 」
「あんたの意見なんて聞いてない。 この疫病神が 」
そう吐き捨てると、彼女たちは教室を出ていった。