闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~

「うわっ! 」



声がしたと思ったら、隣に見覚えのある顔が座っていた。


ルキアの双子の弟、ケイト。



「いつの間に…… 」



すると、彼は私の体を囲うようにしてイスに両手をついた。



「ちょっ、何? 」



後ろに手を付いて後退りしようとするが、足が彼の体につかえて動けない。


するとそのままケイトの体が迫ってきて、私もゆっくりとイスへ倒れ込んだ。



「ちょっと…… 」


「怪我したんだ? 」



そう前の彼らと同じような目をして見つめてくる。



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