闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~

私の虚ろな目と、彼の強い眼差しが触れ合った。


「食べちゃっていい? 」



そんな真顔で言わないで。


失神しそう......


ケイトが小さく口を開けた時だった。



「何してんだよっ! 」



その声がした瞬間、ケイトの手が離れて私は体のバランスを崩して倒れそうになった。




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