闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~
ちゃんと充電してあったのに、なんでこのタイミングで?!
いくら電源を入れても入らない。
このポンコツめ!!
「ありがとう......君の名前、なんて言うの? 」
「私の名前? 樹里だけど...... 」
そんな事を話してる場合じゃないのに。
おろおろしながらもどうする事も出来ない。
この付近は私の家しかない。
「俺はダーク。この恩は忘れないよ…… 」
「だ、だめだよ! 死んじゃだめ! 家近くだから、救急車呼ぶから待ってて 」
私は慌てて駆け出すと、無我夢中で家へと走った。