闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~
今日、ルキアは学校に来なかった。
私には関係ないんだけど、なんか気になった。
「大丈夫だよ。いつもの事だから 」
何も言ってないのに、優希はルキアの席を見て呟いた。
思わず笑みが溢れる。
話によると、一家全員休んでるみたい。
意味分かんないんだけど。
「天気いいと来ないんだよ。エドマンドまで休んじゃうから、ちょっと寂しいんだけどね 」
「なんで?日に当たれない病気とか? 」
なんか気になる。
別にどうでもいいんだけど。
「どっか行ってるような事聞いたけど……忘れちゃった。日焼けしたくないんじゃない? たまに分かんないんだよね、あの家族 」
優希はそう笑って答えた。
確かにみんな肌はものすごく白い。
綺麗だけど、変なの。
男でも気にするのかな。
「確かに、変わってるよね 」
そんな風に軽く流して、私は授業に臨んだ。