闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~
少し不貞腐れながらも、ベッドに座ってさっき貰った袋を開いてみる。
「これなんだろ 」
中には、約1㎝ほどの水晶の欠片みたいなものが入っていた。
キャッチのないピアスのように見える。
よく見ると、周りに何か文字が刻まれてるが小さ過ぎて読めない。
まさか、ペアでプレゼント?
いやいや、それは考えすぎ。
私は1人で首を振り、自意識過剰な思いをかき消した。
ふと気配を感じ、外を見るとカラスが窓のさんに止まり、外からこっちを見ていた。
部屋の中を除いているようにも見え、目線がピアスをとらえているように感じた。
「シッシっ! 」
なんだか不気味になって、私は慌ててカーテンを閉めた。