闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~
私、どうなっちゃうの?!
「バカか 」
「いでっ 」
突然オデコに衝撃が走り、私はふと目を開けた。
デコピンされた鈍い痛みがヒリヒリと広がってくる。
「お前、なんか勘違いしてない? 」
そう呆れた顔のルキアを前に、私はキョトンと目を丸くした。
「あー」と言って、彼はニヤニヤと私を見た。
「今、やらしーこと考えてただろ 」
図星過ぎて、私の頬は徐々に赤く染まっていく。
「俺に喰われちゃうって思っただろ 」
「なっ、そんなわけないじゃない…… 」
ますます顔は赤くなり、もはや反論出来ない。