イジワルイケメンの先生と切なく秘密の甘々恋愛
春川は安らかに眠っている。


起こすのが、可哀相だから見守っているが、なんだか俺まで眠くなってきた。


「春川、まだ寝てるのか?」


「ムニャムニャ……先生と結婚式挙げて……キスしたら魔法は解けるよ」


寝ぼけてるようだ。


俺は、そっと隣に潜り込むと春川の三つ編みを優しく撫でた。


家族に捨てられた俺


そして奇妙な難病になった俺に近付いてきてくれた春川が愛しく感じられる。


俺の眠り姫様だな。


優しくおでこにキスをした。


早く目覚めろよ。


じゃないと理性がなくなりどうにかなりそうだ。

あどけない寝顔を見ながら俺は狼になるのを、堪えていた。
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