イジワルイケメンの先生と切なく秘密の甘々恋愛
豪邸の中は広くて目眩がしそうだった。


シャンデリアが天井から吊されてるし


螺旋階段まであるし……

嵐先生の、おじいちゃんって何者だったの?


広いリビングのソファに座ると先生が話を切り出した。


「俺、遺書を書いたんだ。金庫に保管してある。もし俺が完全に宝石になったら俺の財産と宝石になった肉体全てを、明。おまえにゆだねると書いてある」


遺書……。


嵐先生の言葉に絶句する私


先生まだ25才なのに。遺書を書いて保管してるだなんて、なんて悲しいんだろうか。


財産なんていらないから生きてて欲しいのに。


私の目から涙があふれてる。

止まりそうにない。


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