Forever*きみとの未来
「あのッッ」


ジュンダイが涙のあとでグシャグシャになった顔で病室へと入ってきたからか


「あなたがジュンダイくん?」


すべて説明を受けていたのだろう母親らしき人が話しかけてきた


ジュンダイは頷いた


「イズミは幸いにも軽傷よ。ただ…精神面がかなり心配されているのよ…ただ、それはあなたも、カケルくんのご家族も同じでしょうけど」


ジュンダイからは一筋の涙が溢れた


カケルを失ったのだというあまりにも大きな喪失感と


イズミが無事であったことが嬉しくて


「イズミさん無事でよかったです」


不器用にジュンダイは言った


感情の交錯…
< 76 / 110 >

この作品をシェア

pagetop