Forever*きみとの未来
ガラガラッッ…


ジュンダイは泉の病室を前に
立ち止まっていた


「あら、ジュンダイくん今ならイズミ起きているわよ。お花の水とりかえてくるわ」


と、イズミの母親が病室を後にした


ペコりと会釈をしジュンダイは病室へと入った


「ジュンダイくん」


イズミはすぐさまジュンダイの姿に気づいた


まだ左手には包帯が巻かれていたが


あの日


よりも落ち着いた様子だった


「イズミはん…」


いつになく真剣な面持ちでジュンダイが話し始めた


「俺な…」


「お水とりかえてきたわよ〜」


イズミの母親が戻った


「ジュンダイくん、随分と怪我もよくなったようね」


ジュンダイは、はっと我にかえり


「もう、治ったも同然ですよ」


そう言った


「イズミも、今日左手の包帯が外せる予定なのよ」


イズミは、少し悲しげな表情で左手を見つめた


「もうすぐ先生方がいらっしゃるんじゃないかしら」


そう母親は言い、時計を眺めた


ジュンダイにはイズミの悲しげな表情が切なく映った
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