Forever*きみとの未来
カケルが遺したもの…


それはイズミへの確かな気持ち


真っすぐな想いをイズミの身体にリングとして遺したのだ


余りにも綺麗にくっきりと

「それでは」


と、一礼し医師は病室を後にした


母親も、涙ぐみながら足早に出ていった


嗚咽しながら泣くイズミ


けれど、しっかりと左手をにぎりしめていた
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