Forever*きみとの未来
「イズミはん俺な…」


ジュンダイは慎重に口を開いた


「俺、ずっとお前のことが好きやったんや」


泣きながらイズミは耳を傾けていた


「けどな、親友(カケル)の彼女(大事なひと)やし…カケルの事も大事や」


……静かな空気が流れる


「せやから、言い出せへんかったんやけどな…」


ジュンダイは息をのみ


「好きやよ」


何日ぶりだろう、愛しいイズミのことを想ったらニコやかな笑顔が浮かんだ


「カケルのことが好きならそれでええよ。忘れられんなら…それでもええしな。」


イズミは先程までとはまた違った意味も交えて泣いているのだろうか…なんだか一瞬顔を上げたようなそんな気がした


「むしろ、忘れたらあかんで。俺も忘れへん」


「そのリングにはな、カケルの想いが詰まっているで」


「外さんでもええ。」


ジュンダイはひざまずき優しくイズミの手をにぎった
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