月の満ち欠け 巡る星々【詩】

夜更けの真昼

「夜更けの真昼」


遙かな空を仰ぐ──

 その先に何がある……?

夢のまた夢

 はせる想いは揺れる琥珀の液体に

船に揺られて船頭が

  輝く灯りに指を指す

小瓶の中に浮かぶ帆船は

 どこに向かおうというのだろうか

まわるまわる 馬車と馬

 子どもを乗せてどこにゆく

まわるまわる 星の軌道

  心を乗せていつまで回る

全ては回るこの玉の上に──


道を行き交う人々の

 手に手に持つは金銀細工

それは心にある光


ねえ

 あなたは何を持っている?


 2010.6.12
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