月の満ち欠け 巡る星々【詩】

*逡巡-しゅんじゅん-

「逡巡-しゅんじゅん-」


出会いと別れを繰り返す

 思い出は美化される

それが悪い訳じゃない

 どんなに良い事も悪い事も

記憶に残す事で 先につながる

 そして 離れても

決してその絆は切れる事はない

 忘れて欲しい 忘れてもいい

覚えていて欲しい ずっと覚えている

 そんな葛藤の狭間


己はどうしたいのか どう生きたいのか

 一進一退と自問自答を繰り返す


ただ思う

 人は人であるかぎり

それぞれの葛藤を

 ひたすらに繰り返す生き物だ


上を目指し 先を目指し

 そうして人は 細胞を引き継いでいく


 2010.625
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