月の満ち欠け 巡る星々【詩】

*届けられない言葉

「届けられない言葉」

私には言葉が無い

 今に見合った言葉は紡げない

ただ願う

 ただ祈り

今 何が出来るかを考える──

「人であるが故 人は動く」

 それぞれに出来る事を

可能な事を考える

 悲しむ事じゃない

嘆く事じゃない

 そんなものでは救われない

哀しむならば顔を上げよう

 嘆くならば前に進もう──

出来る事は人の数ほどもあるのだから

 カラ元気はいけないよ
疲れてしまうからね

 時には必要な事だけれど
みんながみんな そうする必要なんて無いんだ

 出来る範囲を探して それをすればいい

人は1人ではないのだから
 誰かが起こした小さな出来事は

それが善きものであるならば
 いつしか大きなものとなるだろう

想いが本当に伝わるのなら──

 そんな力を信じてみたくなる

私に言葉は紡げない
 誰かに伝える言葉など 存在しない

ただ願い

 ただ祈り

人という存在の可能性を信じたい

 2011.3.14
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