月の満ち欠け 巡る星々【詩】

*後ろにあるもの

【後ろにあるもの】


世の中どうにも ままならない

ぬかりなく なんて無理なはなし

 それでも どこかで誤魔化して

 自分を騙して生きていく

それが悪い訳じゃない

 何度も自分に言い聞かせ


後悔の過去に
 もう戻れないと顧みて

道の先には連れてこぬように
 これから出会う人に
  同じ思いはさせてはならぬと

それでも世の中 ままならぬ

最期は何を想うのか

 いまわのきわを思うとき


わたしは


 ちっぽけな己に嗤うのです




2020/06/03
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