月の満ち欠け 巡る星々【詩】

*最果ての

【最果ての】


夢に見た地は何処(いずこ)

 未だその道程(みちのり)は遠く

歩く足は重く進まず

 その歩幅も速度も遅くなってゆく

本当にこの道は正しいのか

 それを知るのは辿り着いたさき


やがて わたしは力尽き

 見えない向こうに手を伸ばす


わたしは何度も立ち上がり

 遅い一歩を続けてゆく


 ああ ああ

 もうこんなになってと

しわだらけの手を眺め

 それでも顔は前を向く



夢の地には辿り着かないだろうと

 解ってはいても


わたしは

  最果てを目指し

 その手を伸ばす





2020/06/09
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