LOVE AGAIN
先を話したくはなかった。



けれど真実を伝えるべきで


さとみも知るべき。


今はそう思う。

「最初は継ぐ気なんて全くなかった。経営学とかも意味わかんないし
社長なんて荷が重い仕事は似合わないし。けどな。家に帰った時に
父さんが会社を自分の代で終わらすわけにはいかないって。
昔から父さんががんばってるのを見てきたからさ。俺もそんな風に
なってみてぇなぁって。」

「そっか・・・。」



うつむきながらだけど話しは聞いてくれている様子だった。


震えた声だけどしっかりとした


返事だった。
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