強さ、時々弱さ
〜お兄ちゃん〜
次の日
「お世話になりましたっ!」
「本当に退院しちゃって
大丈夫なのかしら…」
「大丈夫です。
もう俺らぴんぴんですから。」
「んふふふ♪」
思わず笑みがこぼれる。
「なにニヤニヤしてんだよ」
「だってえ」
「ったく…
あほみたいな顔すんな。」
額におっきな
絆創膏を貼った恵輔君が
ボソッとわたしに
言ってきた。
「恵輔君ひどいーっ」
「ふふっ…」