花よりも美しく
異母兄弟と淡い梅花
梅の香りがする
あぁ・・・
そういえば、桃の香りのするものから、梅の香りのするものに変えたんだ
「う・・・ん・・・」
寝返りをうつと、隣に人の気配を感じた
忍だと思い、月子は目覚めかけた瞳を開くことなく、もう一度眠りに落ちようとした
「・・・・・・もう8時だよ?日曜だからって、ゆっくりし過ぎじゃないかな?」
「・・・・・・・・・すいま、せん・・・」
眠りに落ちようとした月子の耳に、優しい声が届く