花よりも美しく
その様子を悟ったのか、真子は苦笑いをしながら頷いた
「あ、あのッ!」
「うん?」
「彼女も一緒に、いいですか?」
理生が月子の隣で、困ったように笑う真子を見る
「・・・構わないよ。どこに行こうか?」
「えっと・・・」
助けを求めるように、月子は真子の袖を引っ張る
「この時間だと、遠くには行けないから、近場で・・・」
「兄さんのとこにでも、行ってみようか?確か、弟子の指導で外に出てるはずだから」