花よりも美しく


月子は2人の話を聞きながら、流れる景色を見ていた

過ぎていく景色を見ていると、夏の向日葵を思い出す

向日葵以外、何もない場所


「着いたよ」

「あ、はい・・・」


車から降りて、月子は1つ息を吸う

吐き出して、理生の後を追った





「何故、お前がここにいる?」


指導場の和室に入ると、忍が現れた理生を鋭く睨む


「俺だけじゃないけど?」

「・・・・・・・・・月子?」


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