花よりも美しく


自分に言い聞かせるように、月子は父に声をかける


「大丈夫・・・」


拒むことなど許されない

そして、後悔してはいけない

自分で選んだことなのだから・・・





そして、6月の終わり

月子は初めて園村 忍を見た

男性にしておくには勿体無い程の、美しい容姿の忍に、月子は見とれてしまった


「失礼だとは思わないのか?そんな風に、人をまじまじと見て」

「す、すみません・・・」


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