花よりも美しく


「こんにちは、月子ちゃん」

「理生さん。・・・どうかしたんですか?」


離れに理生が来るのは初めてではないが、自室に理生が来たのは初めてだ

動揺して、月子は変な体勢で振り返ってしまった


「遊びに行かない?」

「・・・・・・2人で、ですか?」


にっこり頷く理生に、月子は更に動揺してしまう


「嫌?」

「嫌、というか・・・」

「あぁ、兄さんの許可がいるの?」

「それは・・・」


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