花よりも美しく
戸惑いが大きすぎて、月子は言葉が出てこない
「何故、黙っているんだ?」
「す、すみません。私は、構いませんが・・・」
断る理由はないが、少し申し訳ない気がしてしまう
「じゃあ、明日にでも挨拶に行こう」
「そ、そんなすぐにですか?」
「何か問題があるのか?」
「い、いえ・・・」
月子はうつむき、忍から視線を逸らす
「・・・・・・月子」
「はい?」
「・・・・・・・・・・なんでもない」