花よりも美しく


「園村 忍です。ご挨拶が遅れまして、申し訳ありません」


頭を下げる忍に、茅子は楽しげに笑いだした


「そんな堅苦しい挨拶するために来たの?いいのよ、楽にしてて」


ずっと病院で過ごしているとは思えない、明るい笑顔の茅子


「月子も久しぶりね。元気にやってるの?」

「大丈夫。お母さんも、今日は顔色良いんだね」

「そうなのよ」


とは言えど、やはり多少は青白い肌

楽しげに笑ってはいるが、痩せた体などからやはり、病弱だということが感じられた


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