花よりも美しく
翌日は快晴・・・
とまではいかないが、よく晴れた青い空だ
園村の嫁として恥ずかしくないように、という美登里の言葉によって、月子は水色の着物姿
少し窮屈だが、我慢するしかない
「新幹線で行くが、大丈夫か?」
「だ、大丈夫です」
「・・・車にしよう。慣れない着物で、新幹線はキツい」
急きょ予定を変更する忍に、専属運転手が慌てて用意をし出す
「すみません・・・」
「着せたのはお母さんだ。君に非はない」