花よりも美しく


それは、贈り物であっているのだろうか?

月子はその場に立ち尽くしたまま、栞を見ていた


「よろしいですか?」

「あ、はい」


思わず返事をしてしまい、月子は栞の後をついていくことになってしまった






着物というのは、高い

良いものなら、万を軽くこえて、百万、二百万

もしくはそれ以上

そんな高級着物を目の前にして、平静など保てない

だって、月子は普通の女子高生だから


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