花よりも美しく


「構いません。奥様をお借りしまして、ありがとうございました」


にっこり微笑み、栞は着物の片付けに取りかかった


「行こう、月子」

「は、はい・・・」


月子は忍に腕を掴まれて、部屋を出ていった


「・・・・・・・・・・・・諦めは、ついたわね・・・」


笑って、栞はため息をついた







─────痛い・・・ッ


そう言いたいのだが、月子は言えずに我慢するしかなかった


< 194 / 361 >

この作品をシェア

pagetop