花よりも美しく
「えぇ、そうよ。そこに編入してもらうわ」
「で、でも・・・ッ」
反論しようとして、月子が声を出せば、美登里が鋭く目を細める
「家柄も血筋もないのよ?せめて、そのくらいはしなければ」
「・・・・・・・・・・・・分かりました」
言葉を失って、月子はうつむいてしまう
「あと、着物をいくつか作らせました。離れの和室に持っていかせたので、目を通しておいて」
「はい・・・」
月子はうつむいたまま、返事をする