花よりも美しく
小さな声で、それでも、力強い声で、麗子は答えた
「あいつは、今どうしてる?」
「・・・・・・・・・・・・・・・死んだわ」
「・・・・・・どういう、ことだ・・・・・・・・・?」
予期せぬ言葉に、無表情は意図も簡単に崩れた
「癌だったの。・・・・・・死の間際まで、貴方に謝ってた」
「なんで、言わなかった・・・?」
「自分が癌だった、って知ったら、貴方は自分を責めると思った。そんな親友、見たくないから、って」