花よりも美しく


話し終えた理生は、疲れたように一度ため息をついた

うつむいていた顔を上げ、黙って聞いていた月子の方へと、視線を移す


「・・・・・・・・・ごめん」

「どうして、謝るんですか?」

「ある人に、中途半端だ、って言われて・・・。本当に、その通りだと思って」


苦笑いをして、理生は再びうつむいてしまった


「君を兄さんのために利用しようとして。けど、君を園村から解放したいとも思って・・・。ホント、中途半端だよね」


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