花よりも美しく
強く、散る花
姉・麗子の帰還から、幾日たっただろう?
何事もなく日々は過ぎ、とても穏やかだ
けれど、月子は決めていた
この日々に、自分は終わりを告げなくてはならないということを
「まだ、起きていたのか」
疲れた顔で寝室を訪れた忍は、寝ていたと思っていた月子が起きていたことに、素直に驚いた
「・・・・・・お話、したいことがあります」
「話?」
見れば、月子は寝間着ではなく私服