花よりも美しく
「自分が今言っていることを、分かっているのか?君は、君が好きだと言う僕の気持ちを、偽物だと言っているんだぞ?」
月子の腕を、力任せに掴む
「だって、信じたくない・・・。貴方が私を好きだなんて・・・。こんな、私を・・・」
「何故?僕の言葉が、信じられない?」
「私は、父のために・・・。家族のために貴方と結婚したの!理不尽だわ、身勝手!貴方の気持ちなんて、考えなかった・・・」
腕を掴む忍の手が痛い
そんなことも構わずに、月子は言葉を吐き出した