花よりも美しく
真子の祝福の言葉に、素直に喜べない月子
望んだわけではないが、自分で選んだことだから、後悔はしていない
そう、自分では思っている
「柴田さん、じゃなくて真子でいいよ。私も、月子ちゃん、って呼んでもいい?」
「・・・・・・・・・うん。ありがとう」
「月子ちゃんって、おかしいのね。ありがとう、なんて」
可愛らしく笑う真子に、月子もつられて笑う
こんな風に笑ったのは、園村家に来て、久しぶりだ