花よりも美しく


それはそれで悲しい気もするが、忘れられた方がいいのかもしれない

月子にとっても、【彼】にとっても


「月子ちゃん?どうかしたの?」

「なんでも、ないです・・・」


考え込んでいた月子は、我に返って店長を見る


「そう?・・・っと、配達の時間ね。店番、よろしくね?」

「あ、はい。行ってらっしゃい・・・」


慌ただしく店を出ていく店長を見送り、月子はため息をついた

一人になると、静けさに気が滅入りそうになる


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