花よりも美しく


伝言を頼まれて、理生は肩を落とす


「まだ何かあるのか?」

「忘れるとこだった」


理生が、持っていた封筒を忍に差し出す


「また、か・・・?」

「今度の子は可愛いよ?」


受け取らない忍に、理生は封筒から写真を取り出す


「ほら。結構、俺好み」

「なら、お前が会えばいいだろ」


写真を見る忍の目は、冷たい


「・・・俺、デートだから!」

「柴田さんによろしく」


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