花よりも美しく


怒鳴る美登里に、理生が小声で声をかけてみた


「怒鳴りたくもなるでしょう!いつになったら、再婚するつもりなの?」


目の前に座る忍に、美登里は怒りのこもる問いを向ける


「僕じゃなくても、理生がいます」

「お、俺?!政略結婚とか勘弁!ほら、俺真子いるし」


必死に抵抗する理生に、祖母・珠子が笑う


「お義母様?」

「どうやら、忍の花は月子さんで間違いなかったようね」


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