花よりも美しく


カフェテラスで向かい合い、言い淀む月子に、真子は控えめに笑ってみせる


「私自身も、驚きなの。理生は・・・、お世辞にも私のタイプ、とは言えなかったから。とても、中途半端な人だから・・・」


聞けば、かなり失礼な台詞かもしれない


「そうなの?なら、どうして・・・」

「・・・・・・・・・自分でも、良く分からないの。でも、好きになってしまったから。それは、仕方ないわよね?」


必死に弁解し、月子に同意を求める真子に、月子は笑ってしまった


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