花よりも美しく


そんな理生を見ると、笑えて来てしまった


「どうかした?」

「いえ。私は帰ります。明恵先輩によろしく言っておいてください」


ペコッと頭を下げて、真子は理生に背を向ける


「ちょ、ちょっと待って」


去ろうとする真子の手を掴んで、理生は真子の足を止める


「どうかしましたか?」

「帰るなら、送るよ。俺、車だし」

「大丈夫ですよ?それに、誰もいないと明恵先輩が困るんじゃ・・・」


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