花よりも美しく
「真子ちゃん、何が言いたかったんだろ・・・」
ベッドの上で、何をするでもなく寝ていると、そんなことを考え出していた
「自分の気持ち・・・」
恋をしなかったわけじゃない
高校の時の1つ上の先輩
他校の女の子
けれど、どれも途中で違う気がしてしまう
「──中途半端──」
また言われてしまった言葉
真子を前にすると、言いたいことの半分も言えない
真っ直ぐで凛とした瞳に、心の中を見透かされているようで、逸らしたくなる