花よりも美しく


気になっていたことを、この際だから聞いてみた


「何か?何かというと、なんでしょう?」

「いや、俺が聞いて・・・」


質問したはずなのに、質問を返された


「・・・・・・理生さん」

「な、何?」

「自分の気持ちと、向き合いましたか?」


真っ直ぐ見つめられ、理生は答えに詰まる


「向き合った結果は?」

「それは・・・」


恋をしている・・・はず

答えに悩む理生に、真子は小さなため息を漏らした


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