花よりも美しく
理生の唐突な言葉に、真子が珍しく答えに詰まる
「え・・・っと・・・」
徐々に赤くなっていく真子の顔
「あの・・・」
そんな真子を見て、理生は勝ち誇ったように笑った
「好きだよ、真子」
「・・・・・・・・・私も好きですよ」
笑う理生に、真子は凛とした微笑みを返した
「ウェディングドレス、似合うと思うよ」
理生の余計な一言に、真子は再び真っ赤になって、イスから立ち上がった
その後を、理生は笑いながら追いかけた
【おしまい】