花よりも美しく


肩から浴衣が脱げて、恐怖が込み上げてくる


「・・・・・・んっ」

「まさか、初めてなのか・・・?」


月子の反応に、忍が眉間にシワを寄せる


「ご、ごめんなさい・・・ッ」


我慢していた涙が溢れて、月子は浴衣の袖で顔を隠す


「本当に、経験はないのか?」


忍の問いに、月子は何度も頷く


────ギシ・・・ッ


ベッドが軋んで、月子の首筋に忍の唇が触れる


「あ・・・ッ」


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