花よりも美しく


素肌に触れる忍の手に、月子の体が震える


「・・・・・・・・・ッ!」


破瓜の痛みに、忍の背に爪をたててしまう

一瞬正気に返り、手を離そうとするが・・・


「そのままでいい・・・。痛みがあった方が、溺れずに済む」

「あ・・・ッ!!」


痛みに涙が溢れて、忍の言葉はほとんど聞こえていなかった

意識が遠のくなか、月子の瞳に映ったのは薬指のピンクダイヤモンドだった


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