花よりも美しく


「あ、あの・・・ッ」


恐る恐る、声をかけてみる


「お酒臭い・・・」


ベッドから降りて近づけば、鼻に届く濃いお酒の香り


「酔ってるんですか・・・?」

「・・・・・・うるさい・・・ッ!!!」

「ご、ごめんなさいッ」


怒鳴られて、足が止まる


「うるさい、うるさい!!!どいつもこいつも、次期家元、次期家元と・・・」


座り込んでいた忍が、いきなり立ち上がる


「わ、私は何も・・・」


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