花よりも美しく
そして、すぐに悲しそうな顔になる
「そんな性格だから、姉のかわりに結婚しようと思うのか・・・」
17歳の少女がくだすには、苦しい決断だっただろう
「・・・・・・・・・・・・」
それを思えば、もっと優しく接するべきなのかもしれない
「・・・・・・そんなことを、僕に期待するなよ・・・?」
立ち上がり、忍は寝室のドアをゆっくり閉めた
「あ、あの・・・ッ」
月子が忍の自室を訪れたのは、太陽が真上に来た頃