花よりも美しく
綺麗な女性と、後ろにはたくさんの向日葵
「・・・・・・一葉さんよ」
「かずは・・・?」
写真を美登里へ返し、月子は首を傾げる
「私が人生で一番、許しを請いたい相手。そして誰より、大事だった親友」
「お義母様・・・?」
笑いながらも、美登里は悲しそうだった
「過去を懐かしむのは、年をとった証拠ね。懐かしんでも、何も変わらないと分かっているのに」
「あの・・・」
何を言えばいいのか分からなくて、月子は困惑してしまう