花よりも美しく
「あぁ、ごめんなさい。こんな話をしてしまうなんて・・・」
美登里は立ち上がると、アルバムを高い棚に戻した
「何となく、貴女が彼女に似ているから、なのかしらね」
「似て、ますか・・・?」
「自分が我慢することで、他の人を助けるあたり、とても良く似ているわ」
座り直すと、美登里はゆっくりと微笑んだ
「・・・・・・えっと・・・」
「行っていいわ。・・・この写真の話を、忍にはしないでおいてね?彼はこの話を嫌うから」